English
Language : 

AK5701KN_17 Datasheet, PDF (36/64 Pages) Asahi Kasei Microsystems – PLL & MIC-AMP内蔵16-Bit Stereo ADC
[AK5701]
2. ALCリカバリ動作
ALCリカバリ動作は、WTM1-0で設定された時間(Table 25)待機を行い、この間、出力信号がALCリカバリ待
機カウンタリセットレベル(Table 22)を越すことがなければALCリカバリ動作を行います。このALCリカバリ
動作は設定された基準レベル(Table 27) までZTM1-0で設定した時間(Table 24)でゼロクロス検出動作を行い
ながら、RGAIN1-0 bitで設定した値(Table 26)だけIVL, IVR値(L/R共通)を自動的に増加させます。このALCリ
カバリ動作はWTM1-0で設定した周期で行われます。ただし、WTM1-0の設定よりZTM1-0の設定が長く、信
号がゼロクロスしない場合、ZTM1-0の周期でALCリカバリ動作が行われます。
例えば、現在のIVL, IVR値が30Hの場合、RGAIN1-0 bit = “01”(2 steps)に設定しておくと、ALCリカバリ動作
によってIVL, IVR値は32Hに変更され、0.75dB(0.375dB x 2)増加されます。IVL, IVR値が基準レベル (REF7-0)
に達した場合、IVL, IVR値の増加は行いません。
また、ALCリカバリ待機中に
(リカバリ待機カウンタリセットレベル)  Output Signal < (リミッタ検出レベル)
となっている場合、待機タイマはリセットされます。そのため、
(リカバリ待機カウンタリセットレベル) > Output Signal
となった時から、待機時間のカウントが開始されます。
また、ALC動作はインパルス性のノイズにも対応したALCになっています。インパルス性のノイズが入力さ
れた場合、通常のリカバリ動作よりも早いサイクルでリカバリ動作を行います。例えば、マイクロフォンに
瞬間的に大きな音が入力された場合、この動作により大きな音に埋もれた小信号を改善することができま
す。
WTM1
0
0
1
1
WTM0
0
1
0
1
ALCリカバリ周期
8kHz
16kHz
44.1kHz
128/fs
16ms
8ms
2.9ms
256/fs
32ms
16ms
5.8ms
512/fs
64ms
32ms
11.6ms
1024/fs
128ms
64ms
23.2ms
Table 25. ALCリカバリ待機時間の設定
(default)
RGAIN1 RGAIN0
GAIN STEP
0
0
1 step
0.375dB
0
1
2 step
0.750dB
1
0
3 step
1.125dB
1
1
4 step
1.500dB
Table 26. ALC リカバリゲイン量の設定
(default)
REF7-0
GAIN(dB)
Step
F1H
+36.0
F0H
+35.625
EFH
+35.25
:
:
E2H
+30.375
E1H
+30.0
0.375dB (default)
E0H
+29.625
:
:
03H
53.25
02H
53.625
01H
54.0
00H
MUTE
Table 27. ALCリカバリ動作時の基準値設定
MS0404-J-04
- 36 -
2015/10