English
Language : 

AK8996W Datasheet, PDF (34/71 Pages) HuaXinAn Electronics CO.,LTD – Pressure Sensor Control IC
[AK8996/W]
具体的な計算例を以下に記載します。
■オフセット温度2次特性計算例(「シリアルインターフェイス説明」 5) レジスタ説明 参照)
測定したAK8996の2次特性(2次関数+1次関数)を
Vic=[(g*a)T^2+(g*b)T+(g*c)]+[dT+e]=(g*a)T^2+(g*b+d)T+(g*c+e)
2次関数
1次関数
とします。
例えば、測定したセンサーの2次特性に対して調整レジスタの内容は下記の通りとなります。
測定したセンサーの2次特性が、Vsen=0.0003T^2-0.0237T+0.0とします。また、測定したAK8996のオ
フセット電圧の温度2次特性が、Vic2=0.0016T^2-0.16T+0.0、1次特性が、Vic1=0.6T+0.0だった場
合、センサーの2次特性を打ち消すように(AK8996の2次特性がVic=-0.0003T^2+0.0237T-0.0となる
ように)係数を設定します。
EOT2[7] :オフセット電圧の温度特性2次係数調整サインビット
測定したAK8996の2次係数(g*a)を正にする場合EOT[7]=0となります。
測定したAK8996の2次係数(g*a)を負にする場合EOT[7]=1となります。
本例の場合、2次係数(g*a)を-0.0003とするので、”1”を設定します。
EOT2[6:0] :オフセット電圧の温度特性2次係数調整ビット
0.7874%stepで調整します。
例えば、測定したAK8996の2次係数(g*a)を、EOT2[6:0]=103decとし、g*a=-0.000302
とします。つまり、AK8996の2次特性は、Vic2=-0.000302T^2+0.0302T-0.0となります。
0.000302=0.0016*|1-0.7874/100*103|
0.0302=0.16*|1-0.7874/100*103|
次に、AK8996の1次係数(g*b+d)が+0.0237となるように、1次係数を調整します。
EOT1[9] :オフセット電圧の温度特性1次係数調整サインビット
調整したい1次係数dを加算にする場合EOT[9]=0となります。
調整したい1次係数dを減算にする場合EOT[9]=1となります。
本例の場合、1次係数(g*b+d)を2次特性調整後の+0.0302に対して減算するので、”1”を
設定します。
EOT1[8:0] :オフセット電圧の温度特性1次係数調整ビット
1次係数が+0.0237(=0.0302-0.0065)のため、EOT1[8:0]=456decとし、d=-0.00646と
します。つまり、AK8996の1次特性は、Vic1=-0.00646T+0.0となります。
0.00646=0.6*|1-0.1957/100*456|
以上の調整(Vic=0.0003T^2-0.0237T+0.0)で2次係数と1次係数の調整は完了です。0次係数は、理
想的には0.0ですがオフセット電圧として残る可能性があります。その場合、オフセット及び感度温度特性
調整完了後、オフセット電圧ファイン調整で微調整して下さい。
MS1055-J-04
34
2011/12