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AK5730VQ_17 Datasheet, PDF (37/50 Pages) Asahi Kasei Microsystems – 4-Channel Differential Audio ADC for Line & Mic Inputs
[AK5730]
(2). I2Cバスコントロールモード (SPI pin = “L”)
AK5730のI2Cバスモードのフォーマットは、高速モード(max:400kHz)に対応しています。
(2)-1. WRITE 命令
I2Cバスモードにおけるデータ書き込みシーケンスはFigure 33に示されます。バス上のICへのアクセスには、最初に開
始条件 (Start Condition) を入力します。SCLラインが “H”の時にSDAラインを “H”から “L”にすると、開始条件が作ら
れます(Figure 39)。開始条件の後、スレーブアドレスが送信されます。このアドレスは7ビットから構成され、8ビット目に
はデータ方向ビット(R/W) が続きます。上位5ビットは “00100”固定、次の2ビットはアクセスするICを選ぶためのアドレ
スビットで、CAD1, CAD0 pinにより設定されます(Figure 34)。アドレスが一致した場合、AK5730は確認応答
(Acknowledge) を生成し、命令が実行されます。マスタは確認応答用のクロックパルスを生成し、SDAラインを解放しな
ければなりません(Figure 40)。R/W bitが “0”の場合はデータ書き込み、R/W bitが “1”の場合はデータ読み出しを行い
ます。
第2バイトはサブアドレス(レジスタアドレス)です。サブアドレスは8ビット、MSB firstで構成され、上位2ビットは “0”固定
です(Figure 35)。第3バイト以降はコントロールデータです。コントロールデータは8ビット、MSB firstで構成されます
(Figure 36)。AK5730は、各バイトの受信を完了するたびに確認応答を生成します。データ転送は、必ずマスタが生成
する停止条件 (Stop Condition) によって終了します。SCLラインが “H”の時にSDAラインを “L”から “H”にすると、停止
条件が作られます(Figure 39)。
AK5730は複数のバイトのデータを一度に書き込むことができます。データを1バイト送った後、停止条件を送らず更に
データを送ると、サブアドレスが自動的にインクリメントされ、次のデータは次のサブアドレスに格納されます。アドレス
“2DH”にデータを書き込んだ後、さらに次のアドレスに書き込んだ場合にはアドレス“00H”にデータが書き込まれま
す。
クロックが “H”の間は、SDAラインの状態は一定でなければなりません。データラインが “H”と “L”の間で状態を変更で
きるのは、SCLラインのクロック信号が “L”の時に限られます(Figure 41)。SCLラインが “H”の時にSDAラインを変更する
のは、開始条件、停止条件を入力するときのみです。
S
T
S
A
R/W="0"
T
R
O
T
P
SDA
S lave
S Address
S ub
A ddress(n)
Data(n)
Data(n+1)
Data(n+x)
P
A
A
A
A
A
A
C
C
C
C
C
C
K
K
K
K
K
K
Figure 33. I2Cバスモードのデータ転送シーケンス
0
0
1
0
0 CAD1 CAD0 R/W
(CAD1,CAD0は pinにより設定)
Figure 34. 第1バイトの構成
0
0
A5
A4
A3
A2
A1
A0
Figure 35. 第2バイトの構成
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
Figure 36. 第3バイト以降の構成
MS1577-J-03
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2015/11