English
Language : 

AK4141 Datasheet, PDF (27/96 Pages) Asahi Kasei Microsystems – NICAM/A2/EIA-J Digital Stereo Decoder
[AK4141]
2. ALCリカバリ動作
ALCリカバリ動作は、WTM2-0で設定された時間(Table 14)待機を行い、この間、出力信号がALCリカバリ待
機カウンタリセットレベル(Table 11)を越すことがなければALCリカバリ動作を行います。このALCリカバリ
動作は設定された基準レベル(Table 16)までZTM1-0で設定した時間(Table 13)でゼロクロス検出動作を行いな
がら、RGAIN1-0 bitで設定した値(Table 15)だけVOL値(L/R共通)を自動的に増加させます。このALCリカバリ
動作はWTM2-0で設定した周期で行われマスタだし、WTM2-0での設定よりZTM1-0での設定が長い場合にお
いて、信号がゼロクロスしないときには、ZTM1-0の設定でALCリカバリ動作が行われます。
例えば、現在のVOL値が30Hの場合、RGAIN1-0 bit = “01”(2 steps)に設定しておくと、ALCリカバリ動作によ
ってVOL値は32Hに変更され、0.75dB (0.375dB x 2)増加されます。VOL値が基準レベル (REF値)に達した場合、
VOL値の増加は行いません。
また、ALCリカバリ待機中に
(リカバリ待機カウンタリセットレベル)  Output Signal < (リミッタ検出レベル)
となっている場合、待機タイマはリセットされます。そのため、
(リカバリ待機カウンタリセットレベル) > Output Signal
となった時から、待機時間のカウントが開始されます。
また、ALC動作はインパルス性のノイズにも対応したALCになっています。インパルス性のノイズが入力された場合、
通常のリカバリ動作よりも早いサイクルでリカバリ動作(ファーストリカバリ動作)を行います。例えば、瞬間的に大きな音
が入力された場合、この動作により大きな音に埋もれた小信号を改善することができます。ファーストリカバリ動作の速
さは、RFST1-0 bits により設定します(Table 17)。
WTM2
0
0
0
0
1
1
1
1
WTM1
0
0
1
1
0
0
1
1
WTM0
ALCリカバリ周期
32kHz
44.1kHz
0
128/fs
4.0ms
2.9ms
1
256/fs
8.0ms
5.8ms
0
512/fs
16.0ms
11.6ms
1
1024/fs
32.0ms
23.2ms
0
2048/fs
64.0ms
46.4ms
1
4096/fs
128.0ms
92.9ms
0
8192/fs
256.0ms
185.8ms
1
16384/fs 512.0ms
371.5ms
Table 14. ALCリカバリ待機時間の設定
48kHz
2.7ms
5.3ms
10.7ms
21.3ms
42.7ms
85.3ms
170.7ms
341.3ms
(default)
RGAIN1
0
0
1
1
RGAIN0
GAIN STEP
0
1 step
0.375dB
1
2 step
0.750dB
0
3 step
1.125dB
1
4 step
1.500dB
Table 15. ALC リカバリゲイン量の設定
(default)
MS0952-J-03
- 27 -
2013/12